梅雨の窓のカビは結露が原因?内窓の効果と二重窓のカビ対策を詳しく解説
内窓を設けて二重窓にしていても、梅雨時にはゴムパッキンやその周辺のガラスにカビが発生してしまうことがあります。内窓は結露しないはずなのになぜカビが?と思われるかもしれませんが、このカビは窓の結露のせいではありません。
梅雨時に窓にカビができてしまう原因と対策に加え、冬の結露と梅雨の結露の違いについて考えていきましょう。
Contents
梅雨時に発生する窓のカビは換気不足
窓のゴムパッキンやその周辺のガラスにカビが発生してしまう原因は、換気ができていない為に高温多湿になっている環境です。
その年の気候によって変化はありますが、新潟ではおもに6月から8月にかけて気温が上昇し始めます。同時に7月中旬には大雨が続く梅雨に突入する為、高温多湿な環境になってしまうのです。
この時期に、もし窓からの風が採り込みにくい状態であれば、空気の入れ替えができず、家の中の様々な場所にカビが発生してしまいます。窓はあるが対面の窓がない為、風か通り抜けていかないというような状況が、カビを生み出します。
冬は結露のせいで窓にカビが発生しますが、梅雨時のカビの原因は窓の結露ではなく、換気の悪さです。
ただ、梅雨時には、他の場所に結露が発生します。この結露は、風通しの悪い家では深刻な事態を引き起こしかねないので、梅雨時の換気はカビを防ぐ為の重要なポイントです。
梅雨から夏に発生する結露と冬の結露の違い
カビの原因になる結露は、夏にも冬にも発生しますが、発生する場所と原因が異なります。それぞれの特徴に合わせた対策が必要です。
梅雨から夏に発生する結露
梅雨から夏に発生する結露は、冬の結露と違い、目に見えない部分で発生することが多い為、気が付かず放置されてしまう危険性があります。住宅の基礎や壁の内側に発生してしまうと、カビやダニが発生するまで気が付かないことがほとんどです。
また、家具の裏やクローゼットの内部、玄関、キッチン、浴室や洗面所なども、結露が発生しやすい場所です。完全に目に見えない場所という訳ではありませんが、冬の窓の結露ほどは目立ちません。
どの場所も梅雨から夏にかけては、空気中の水分が多い為、乾燥している冬と比較すると、少しの温度差でも結露が発生しやすい状態です。
特に風が通らず空気が動かない場所では、空気中の水分が減らないのでより発生しやすくなってしまいます。
結露は温度変化によって、空気に含まれている水分を空気が抱えきれなくなった時に、水滴となる現象です。湿度が高い時期ほど、少ない温度差で飽和状態になって結露が発生する為、風が通らない場所はジメジメしてしまうのです。
その結果、カビが発生し、カビが発生するとダニも増殖、家族の健康被害の原因になってしまいます。
窓があるのに風が入ってこない室内なら、風を採り入れられる窓にする、窓のないキッチンや玄関なら風を通せるドアにすることで、結露によるカビを防げます。
カビについてこちらのサイトから詳しくご覧いただけます。
>>>文部科学省 カビ対策マニュアル 基礎編
梅雨から夏にかけての結露対策
換気を良くして、室内の空気をサラサラにすると結露の発生が抑えられます。
窓がある場合は風が入る窓に交換
日本の住宅で最も多く使われている窓は引き違い窓です。開放する幅を調整できることや、他の開き方タイプの窓より費用を抑えられることが魅力です。ただ、対面の窓がない場合、風は外壁に沿って逃げていってしまい、室内に入って来ません。
その結果、室内の風通しが悪くなり、結露が発生しやすくなったり、発生した結露が乾燥するまでに時間がかかってしまったりして、カビの原因になってしまいます。
この状況は、対面の窓がなくても風が入ってくる窓に交換すると解決します。外に張り出した窓ガラスに風を当てて室内に採り込む縦すべり出し窓という開き方タイプの窓です。
カバー工法という壁を壊さないリフォームで、ひと窓およそ1~2時間で交換できます。
湿度を高めない為のマメなお手入れ
日常的にできることとしては、押し入れや下駄箱など、家の中にあるすべての収納の扉を定期的に開放して風を通すことや、室内干しを避ける、掃除の仕上げに乾拭きをするなど、湿度を高くしない為のマメなお手入れが挙げられます。
窓がない玄関やキッチンには風を通すドア
窓がない玄関やキッチンに、新しい窓を取り付けるのは大掛かりな工事が必要になる為、よっぽどの事情がない限り、非現実的です。
それよりも、風を採り入れるドアに交換するという選択肢の方が手軽にジメジメとカビを防げます。
風を通すドアについてはこちらのコラムから詳しくご覧いただけます。
冬に発生する窓の結露対策
冬に発生する結露のほとんどは、窓や玄関ドアなどの開口部に発生します。ガラスやドアの表面の結露ははっきりと目に見えるので、ストレスにもなりますが、見逃してしまう心配もありません。また解決策もシンプルです。
冬の結露は外気温と室温の差が、ガラスやドアの室内側と室外側の温度の差に繋がり、差が拡がるほど発生量が増えます。
このような窓の結露に最も効果的なのは、窓やドアの断熱化です。熱を通さない窓やドアであれば、外気温が室内側のガラスやドアの表面温度に影響を及ぼしにくくなるからです。
窓の断熱化には窓交換と内窓を取り付けて二重窓にする方法、そしてガラスを交換する方法があります。
【内窓設置】断熱窓を取り付けて二重窓にする
今ある窓はそのまま、室内側に新しい断熱窓を取り付けます。断熱以外に防音効果も得られることに加え、ひと窓1時間で工事が完了し、外窓交換より費用を抑えられます。
家中の窓を断熱化したいという希望がある場合には、一般的な住宅で100万円前後の費用でリフォームできます。
【外窓交換】サッシごと断熱窓に交換
交換の際に窓のサイズを小さくしたり、前述したように風を採り入れられる開き方タイプに変更したりできます。カバー工法で交換するとひと窓数時間で工事が完了します。
ただ、全ての窓の断熱化を窓交換でするとコストが嵩みます。必要に応じて窓交換と内窓設置を組み合わせると、予算を抑えてご自宅の環境に最適な窓のリフォームができます。
【ガラス交換】サッシはそのままガラスだけ断熱
ガラスだけ真空ガラスや複層ガラスなどの断熱ガラスに交換する方法です。この方法の場合、ガラスの結露は抑えられますが、サッシは元のサッシのままなので、結露の発生は抑えられません。
結露が多く発生する窓には向いていませんが、どの季節にも結露が発生しない環境で、普段あまり使わない部屋であれば、リフォーム費用削減に役立ちます。
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二重窓でも発生する結露とカビの原因
窓のカビに関して、「内窓を取り付けて二重窓にしたのに、結露が発生してカビが生える」というケースがあります。そうなってしまう理由は外窓にある場合と、内窓にある場合が挙げられます。
二重窓のカビと結露の原因が外窓にある場合
二重窓の断熱効果は外窓と内窓の間の空気層が、熱の出入りを抑えることで生まれます。ただ、外窓の気密性が低く、外窓を通して熱が出入りしてしまうと二重窓効果がなくなってしまいます。
外窓の気密性が低いという現象は、築年数の長くなった住宅の窓やドアに発生する建付けが悪いという状態です。住宅の重みや、強風、地震によって受けた負担の蓄積で窓枠やドアの枠が圧迫され、隙間ができてしまう為、気密性が低下し、結露が発生してしまいます。
二重窓のカビと結露の原因が内窓にある場合
結露ができる二重窓の原因には、内窓の断熱性と設置方法が考えられます。
断熱性が低い、または非断熱の内窓
二重窓の断熱効果は、外窓と内窓の間の空気層が、熱の伝わりを抑えることによって生まれます。比較的温暖な地域ではそれだけで結露の発生が抑えられるのですが、内窓の断熱性が低かったり、非断熱であったりすると寒さが厳しい地域では十分な断熱効果が得られません。
外気温と室温の差が大きくなる寒い地域や、温暖な気候であっても日当たりの悪い窓などには、結露が発生してしまうことがあります。
非断熱の窓とはアルミサッシと単板ガラス、断熱性の低い窓とはアルミサッシと複層ガラスの窓です。内窓に樹脂サッシにLow-E複層ガラス、または真空ガラスが組み込まれた断熱性の高い窓を使うことが二重窓効果を確実にします。
内窓と結露に関してはこちらのコラムでもご覧いただけます。
取り付けに問題のある内窓
通販やホームセンターで購入できるDIY用の内窓は、粘着テープでカンタンに取り付けられます。この内窓に完璧な気密性を持たせることは難しく、ガラスに断熱性はあるのですが、窓枠と内窓の間を密着させられません。
その為、隙間から熱が出入りしてしまい、十分な断熱効果が生まれず、結露が発生してしまうことがあります。
また、施工業者が取り付ける本格的な内窓であっても、あってはならないことですが、施工不良によって隙間ができてしまうことが、全くないとは言い切れません。
その為、丁寧で確実な工事ができ、アフターフォローがしっかりしている施工業者に内窓取り付けを依頼することが大切です。
その他には、外窓と内窓の距離によっても断熱効果の高さが変わり、最悪な場合には効果が得られなくなってしまうこともあります。窓枠の奥行のサイズや、窓の環境に合わせて、十分な効果が得られる距離を取って内窓を取り付けることも重要なポイントです。
窓リフォームは施工業者によってリフォーム後の快適性や使い勝手、仕上がりの美しさが変わります。業者選びについてはこちらのコラムから詳しくご覧いただけます。
>>>新潟県(新潟市)のサッシ屋を選ぶポイント|口コミの評価や費用相場から探す窓と玄関ドアのリフォーム業者
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適切な内窓を設置して二重窓にする効果
お住まいの地域の気候と日当たりなど窓周辺の環境による窓の状況に合わせて、適切な内窓を設置すると、結露とカビの予防策になります。そして二重窓の効果はそれ以外にも複数あります。
冬暖かく夏涼しい室内環境を生む断熱窓
熱を通さないということは、夏は暑さを室内に入れず、冬は室内の暖かさを逃がさないということです。
さらに、内窓を設置することで隙間からの熱の出入りも抑えられるので、冬に冷気が侵入して来たり、夏に涼しさが逃げていったりすることも抑えられます。
特に遮熱タイプの断熱ガラスにすると、太陽熱と同時に紫外線も遮られるので、暑い新潟の夏を快適に過ごせる部屋が生まれます。
窓の断熱効果についてはこちらのコラムから詳しくご覧いただけます。
>>>断熱窓で冬の寒さと結露対策|効果を高めるガラスの選び方と最強リフォームの方法
騒音が気にならない部屋にする防音効果
外窓と内窓の間の空間は熱だけではなく、音の出入りも妨げます。結露やカビも気になるが、外部の騒音にも悩んでいるという場合には、生活騒音以上の騒音にも効果のある内窓もあります。
騒音の悩みを解決する内窓についてはこちらから詳しくご覧いただけます。
二重窓の持つ犯罪抑止効果
戸建て住宅への侵入窃盗の経路で最も多い場所が窓と玄関です。特に窓は玄関ドアほど強力な鍵がついていないので、ガラスを破られて鍵を開けられてしまうリスクがあります。
ただ、二重窓の場合、ガラスを二重に壊し、2つの鍵を不正開錠しなくてはならない為、侵入作業に時間がかかります。
犯罪者にとって侵入作業に時間がかかればかかるほど、近隣の目に留まるリスクが高まってしまう為、侵入に時間のかかる二重窓は犯罪抑止効果を発揮します。
窓のリフォームについてこちらのコラムから詳しくご覧いただけます。
>>>三条市の窓リフォームは断熱と同時に強風と湿気対策も重要|先進的窓リノベ2025事業を活用するポイントも!
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結露やカビの心配がない二重窓にする費用と利用できる補助金
内窓を設けたいという場合や風が入りやすい窓に交換したいという場合にかかる費用をご紹介します。
カバー工法の外窓交換にかかる費用
新潟エリアのYKK APマドリモ窓交換費用(製品価格+工事費)
窓の種類 |
大(掃き出し窓サイズ) | 中(腰高窓サイズ) |
複層ガラス+アルミ樹脂複合サッシ | 約13万円~20万円 | 約15万円~22万円 |
Low-E複層ガラス+アルミ樹脂複合サッシ | 約19万円~26万円 | 約21万円~29万円 |
内窓設置にかかる費用
新潟エリアでのYKKAPマドリモ内窓プラマードU引き違い窓設置にかかる取り付け工事費込み費用
ガラスの種類 | 腰高窓 | 掃き出し窓 |
複層ガラス | 約7万円~9万円 | 約11万円~13万円 |
Low-E複層ガラス | 約8万円~10万円 | 約13万円~15万円 |
防犯合わせ複層ガラス | 約14万5000円~16万円 | 約21万5000円~23万円 |
ご自宅の窓のサイズと希望する開き方タイプ別に、リフォーム費用をご確認頂けます。
ガラスのサイズ別ガラス交換の費用相場
ガラスのサイズ | 費用相場 |
90 × 90cm | 6,000円~4万5,000円 |
90 × 180cm | 1万2,000円~9万円 |
ガラス交換費用相場は、腰高窓なら6,000円~4万5,000円、掃き出し窓なら1万2,000円~9万円です。
窓のリフォームに使える補助金
先進的窓リノベ2025年事業は省エネ住宅への断熱改修を支援する国の事業です。内窓設置以外に外窓交換、ガラス交換も補助対象になる他、窓のリフォームと組み合わせると、玄関ドアや勝手口ドアも交換も補助対象になります。
カビ対策に有効な換気の良さは、窓だけではなく、玄関ドアや勝手口ドアからの風が役立ちます。ご自宅の間取りに合わせてリフォームを組み合わせると、補助金を有効に使えます。
補助額は断熱性の高さを表す熱貫流率によるグレード(SS・S・A)とサイズ(大・中・小)で変わります。
窓交換への補助額
グレード | 大きさの区分別補助額 | ||
大(2.8㎡~) | 中(1.6~2.8㎡) | 小(0.2~1,6㎡) | |
カバー工法 | |||
SS | 220,000円 | 163,000円 | 109,000円 |
S | 149,000円 | 110,000円 | 74,000円 |
A | 117,000円 | 87,000円 | 58,000円 |
はつり工法 | |||
SS | 183,000円 | 136,000円 | 91,000円 |
S | 118,000円 | 87,000円 | 59,000円 |
A | 92,000円 | 69,000円 | 46,000円 |
内窓設置への補助額
グレード | 大きさの区分別補助額 | ||
大(2.8㎡~) | 中(1.6~2.8㎡) | 小(0.2~1,6㎡) | |
SS | 106,000円 | 72,000円 | 46,000円 |
S | 65,000円 | 44,000円 | 28,000円 |
A | 26,000円 | 18,000円 | 12,000円 |
ガラスへの補助額
グレード | 大きさの区分別補助額 | ||
大(2.8㎡~) | 中(1.6~2.8㎡) | 小(0.2~1,6㎡) | |
SS | 55,000円 | 34,000円 | 11,000円 |
S | 36,000円 | 24,000円 | 7,000円 |
A | 36,000円 | 24,000円 | 7,000円 |
補助金に利用法について詳しくはこちらのコラムからご覧いただけます。
結露は断熱と換気で改善できます。結露やカビの解決だけではなく、断熱と換気は家の中の環境を快適にします。また、エアコンが効率よく働くようになるので省エネになり、家計の助けになります。
結露やカビが気になったらお気軽にご相談ください。気候や窓まわりの環境に合わせて最適なご提案をさせていただきます。
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よくある質問
窓の結露についての質問をご紹介します。
Q 断熱性の高い内窓を設置して二重窓にすれば、100%結露はなくなりますか?
A 残念ながら結露が100パーセントなくなるとは言い切れません。間取りや室内の風通し、日当たり、窓の向きなどの条件によっては、内窓を設置して二重窓にしても結露が発生してしまうことがあります。
ただ、結露が発生する窓は、相当な量の結露が発生しているはずです。その結果、カビだけではなく床や壁にシミができるなど深刻な被害が発生しかねません。
そのような窓であっても、内窓を設置して二重窓にすることで、住宅を腐朽させるような結露ではなくなります。
Q 二重窓に結露を発生させないために気を付けることはありますか?
A 水蒸気を増やさないことと、窓が空気に触れるようにしておくことが大切です。
調理や入浴の後には換気をする、観葉植物の鉢をたくさん置き過ぎない、暖房器具の上に鍋やヤカンを置かないなどに注意すると、多少でも空気中の水蒸気を減らせます。
また、窓のカーテンを閉じっぱなしにしておくと、冬は窓とカーテンの間に空気が停滞してしまいます。カーテンは時間帯に応じて開けたり閉めたりしましょう。
二重窓のカビ対策に窓のリフォームをするなら新潟NO.1窓屋窓助
窓屋窓助は、窓のリフォーム、玄関ドアや引き戸の交換、ガレージシャッター設置などを通じて、新潟県(新潟市・長岡市・上越市など県内全域)の地域の皆様の夢や暮らしに貢献させていただきたいと願っています。
窓のリフォームでは、断熱性を高めて温熱環境を向上させ快適な家にすると共に、空き巣への不安、結露など窓に発生している問題を解決することが第一の目的です。
そしてそれと並行して、工事の質やサービスの良さ、費用もリフォームの成功・失敗に繋がります。
私達は、気持ち良く窓のリフォーム工事が完了し、結果も満足と思っていただけるリフォームにしなくては!という想いでスタッフが一丸となって取り組んでおります。
補助金を利用したリフォームのお手伝いも致しますので、お気軽にご相談ください。

窓屋窓助では標準価格に加えてお値引きなどが効くキャンペーンも月替わりで行っております。ぜひご利用ください。