木造住宅の寒さ対策はdiyより窓のリフォームが効果的

木造住宅の寒さ対策はdiyより窓のリフォームが効果的

木造住宅の寒さ対策には、壁の断熱、間取り変更などの大掛かりなリフォームから、diyでのリフォームまで様々あります。費用をかけたくない場合には、diy、確実な寒さ対策をしたいという場合には、大掛かりなリフォームを検討されると思います。実は、数ある断熱リフォームの中で、窓のリフォームが手頃な価格ながら効果が高いことをご存知ですか?

木造住宅に寒さ対策が必要な理由

窓の断熱の必要性

昔から日本の人々に親しまれてきた木造住宅には、天然の木の持つ特性によって様々な暮らしやすさがあります。ただ、築年数が長くなってくると底冷えに悩まされる家が少なくありません。近年は省エネ、断熱に対する基準が高くなった為、寒さ対策が必要な木造住宅はかなり減ってきています。ただ、築年数が20年以上の住宅の多くは、冬になると冷えるという悩みを抱えています。

その原因には、新築時の断熱性能が十分ではなかったという住宅、新築時には十分な断熱性があったが、断熱材が劣化したり、天井裏や床では落下してしまったりして、断熱性能が低下してしまったなどが考えられます。その結果、エアコンをつけていても寒い、家の中の温度差が大きいなど、快適さが損なわれる環境が続き、大掛かりなリフォームを検討されるご家族が多いのではないでしょうか?

木造住宅に寒さ対策が必要な理由① 光熱費が嵩む

エアコンや暖房器具の効率が悪いと、電気や灯油にかかる費用が増えるので、冬季の家計を圧迫します。特に灯油価格は上がり続けているので、灯油を使った暖房器具を多く使っているご家庭では、影響が大きいのではないでしょうか?

断熱リフォームにかかる費用と、寒さを我慢しながら支出し続ける高額な光熱費を比較検討してみることも、寒さ対策にかけられる金額を割り出すことに繋がります。

木造住宅に寒さ対策が必要な理由② 家族の健康への影響

内窓PLASTが生み出す暖かい部屋

家の中の温度差は家族の健康に悪影響を与えます。ヒートショックなど、高齢者の身体への負担が大きいことは周知のとおりですが、それだけではありません。体温調節の機能が未発達な乳児がいるご家庭では、子どもの健康にも悪影響があります。部屋の温度と湿度 [子育てQA]の中に、このような記述があります。

「基本的には、大人が快適に過ごせるような環境なら、乳児、子どもにも快適であると考えてください。」
「暖房時の室温の目安は20度前後、ただし生まれたての赤ちゃんの場合は2325度くらいあってもよいと思います。」

子供は風の子とは言いますが、大人が寒いと感じるような室温であれば、子どもにとっても健康的な環境ではなくなってしまい、風邪をひかせる恐れもあります。

参考サイト 京都府 部屋の温度と湿度 [子育てQ&A]
参考資料 厚生労働省 健康な日常生活を送るために

木造住宅の寒さ対策をdiyでする方法

断熱遮光カーテン

とにかく費用をかけたくない、又はリフォームの施工日までも我慢できないので、その期間をすぐにできる方法でしのぎたいという場合には、diyが向いています。ただし、diyでの方法はあくまで一時しのぎです。

寒さ対策の中には、見た目が良くない方法もあるので、来客があった際には困るかもしれません。また、シーズンごとに張替えをしなくてはなりません。恒久的に確実な効果を得られる方法ではありません。

費用は掛かるが見た目は良い寒さ対策はカーテン

遮光カーテンなど、断熱性の高いカーテンに交換する寒さ対策です。掃き出し窓だけではなく、腰高窓でも床まで届く長さにする、レールにレールカバーをかけるなどの工夫も熱の出入りを防ぐ効果があります。効果の高いメーカー製のカーテン地を使ったオーダーカーテンの交換する場合、窓の数にもよりますが、数十万円の費用がかかります。

費用は抑えられるが見た目は良くない寒さ対策は隙間テープやプチプチシート

隙間テープ窓のサッシや室内ドアの隙間からの熱の出入りを防ぐ厚みのあるテープです。隙間風が入ってくる部分に貼りつけます。プチプチシートは、梱包に使われているプチプチと同じで、窓ガラスに貼りつけます。どちらもホームセンターや100均で購入できます。

床の底冷えへの寒さ対策は保温シート

カーペットの下に保温シートを敷くと、床の底冷えを改善できます。

木造住宅の寒さ対策を大掛かりなリフォームでする方法

外装工事中の戸建て住宅

築年数の長くなった家への断熱リフォームとして考えられる方法は、屋根、天井、壁、床の断熱性を高めるリフォームです。どの部分もリフォームの方法によってかかる費用が変わりますが、確実な効果を得る為には、全ての部分をリフォームする必要があります。

断熱性を高めるということは、外気に触れる部分全てからの熱の出入りを防ぐということです。一部を断熱しても断熱していない部分から熱が出入りしてしまうと、家の中の温度差をなくすことができません。屋根、天井、壁、床をすべて断熱化すると、200万円から400万円の費用がかかります。

参考資料 断熱設計の考え方 東京都環境局

■ 断熱リフォームを天井、壁、床でする場合のおおよその費用はこちらのコラムを参考になさってください。

コラム 断熱リフォームは壁や床?それとも窓と玄関?

木造住宅の寒さ対策で窓のリフォームが確実な効果を得られる理由

窓のリフォームには、家全体の断熱リフォームと比較して主に3つの強みがあります。費用、期間、効果の高さです。

費用が抑えられる

屋根、天井、壁、床をすべて断熱化するリフォームには、リフォームにかかる費用が高額です。窓のリフォームであれば、窓の数やサイズ、開閉方法にもよりますが、一般的な住宅であれば、100万円以内で家全体の窓を断熱リフォームできます。今後10年で節約できる光熱費と比較し、費用対効果という観点からリフォームにかける費用を考えてみても良いのではないでしょうか?

参考サイト 経済産業省・資源エネルギー庁 住宅による省エネ

期間が短い

窓のリフォーム カバー工法

家中の壁や床を断熱リフォームする場合、2週間から1か月という長い工事日数がかかるという問題点があります。共働きの家庭であれば、どちらかその期間、仕事を休まなくてはならないとなると、実現は難しいのではないでしょうか?

また、常に誰かが家にいるという家庭環境であっても、足場に囲まれブルーシートに覆われた家で数週間を過ごすストレスがあります。窓のリフォームは一窓およそ1時間で施工が完了します。従ってほとんどの場合、1日で家中の窓をリフォームできます。

高い効果が得られる

窓から住宅への熱の出入り

家の中への熱の出入りが最も多い場所は窓です。壁や屋根に比べると面積が狭いので意外に思われるかもしれませんが、屋根や壁の厚みとガラスの薄さを比較してみてください。壁や屋根の厚みはガラスの薄さの数十倍あります。また、窓にはガラスとサッシの隙間があり、その部分からも熱が出入りしています。その薄いガラスからの熱の出入りを抑える為に開発された製品が複層ガラスと樹脂のサッシです。

断熱窓の種類

 

複層ガラスとは2枚のガラスが組み合わされている窓ガラスです。空気には熱を伝えない性質がある為、2枚のガラスの間の空気層が熱の出入りを妨げます。複層ガラスの中には、ガラスが3枚組み合わされた高断熱性能を誇るトリプルガラスもあります。

樹脂のサッシとはほとんど熱を伝えない性質を持った樹脂で作られたサッシです。樹脂は熱を伝えないだけではなく、ガラスが溶接されているため、ガラスとサッシの間の隙間がありません。樹脂は高価なので、アルミ樹脂複合サッシがポピュラーですが、アルミ樹脂複合サッシも、樹脂サッシと同じようにガラスと溶接されています。

日本建材・住宅設備産業協会 開口部からの熱の出入りは、どの位あるのですか?

朝日が入る

断熱の為、分厚いカーテンをかけると、朝日が全く入らず室内が真っ暗です。カーテンを閉めてもある程度の朝日が入ってくる状態で目覚めたいという人にとって、遮光カーテンは寒さ対策にはなりますが、向いていないかもしれません。

窓が断熱化されていれば、分厚いカーテンをかける必要がなくなり、少しだけ朝日が入る状態で目を覚ませます。

木造住宅の寒さ対策を窓のリフォームでする方法

YKKAP 断熱窓APW431 引違いテラス戸 2枚建て2APW430

窓のリフォームには、窓交換、内窓(二重窓)、ガラス交換の3種類があり、目的と予算に合わせて、リフォームの方法が選べます。

窓交換

YKKAP マドリモ 断熱窓

YKKAP マドリモ 断熱窓

窓のリフォームの中で最も断熱性能が高いトリプルガラスの樹脂窓に交換できる唯一の方法です。ただ、費用が嵩むため、アルミ樹脂複合サッシとLow-E複層ガラスの組み合わせを選ぶ方が多いです。費用は抑えられるとはいえ、極寒の地域以外では十分な効果が得られます。

内窓(二重窓)

施工前
施工後 内窓で断熱

<長岡市>大きな窓を内窓で断熱対策!

内窓を取り付け二重窓にする方法です。窓交換と比較すると、費用も工事時間も抑えられます。特に、寒さ対策以外に、防音・遮音をしたいという目的がある場合には、最適な方法です。

ガラス交換

ガラス交換用のアタッチメント付き複層ガラス

ガラス交換用のアタッチメント付き複層ガラス

ガラスだけを複層ガラスに交換する方法です。サッシはそのままなので隙間風は解決されず、他の方法ほど完璧な効果は得られませんが、費用は抑えられます。

■ 窓のリフォームにも、断熱リフォームにも、いくつかの方法があります。その中で、窓交換は、最も高い効果が得られるリフォームです。窓のリフォームから得られる効果も、断熱リフォームから得られる効果も、両方得られます。

コラム 窓交換は最強の断熱リフォーム

 寒さも解決したいけれど音の問題もあるという場合には、最高の気密性を備える内窓PLASTがおすすめです。

コラム 騒音の悩みは窓の防音で解決できる

家は家族にとってどこよりも寛げる場所です。家族で楽しく食事をする、食後はゆったりと過ごすそんな時間を暖かく居心地の良い環境で過ごせるようにしませんか?朝の家事の辛さもなくなります。

寒さにお悩みならぜひご相談ください、暖かい家、静かな家へのお手伝いをさせていただきます。

内窓PLAST

窓屋窓助は、窓・玄関・エクステリアリフォーム専門店です。

私達は、窓・玄関・エクステリアのリフォームを通じて、地域の皆様の夢や暮らしに貢献させていただきたいと願っています。窓や玄関での断熱を検討される際には、ぜひご相談ください。お住まいに合わせた最適なプランを提案させていただきます。

窓リフォームの施工事例

監修者情報

窓屋窓助編集部

窓屋窓助編集部

窓屋窓助では、「価格だけ」「デザインだけ」のプランではなく、お施主様のお悩み・ご希望から、その後の暮らしを大切に考え、その人にとって最高の“窓・玄関・エクステリアリフォーム”を完成させて頂きます。

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