玄関ドアのサイズに規格はある?一般的な幅や高さと測り方

玄関ドアのサイズに規格はある?プロがサイズの測り方も徹底解説

「自宅の玄関ドアは規格サイズなのだろうか?」

「玄関ドアのサイズの測り方はどうやるの?」

「車椅子で通れる幅に変更できる?」

玄関ドアの交換を計画する際に、生まれる疑問の一つが玄関ドアのサイズです。YKKAPなどメーカーにはサイズの規格があります。

正確に採寸しないと隙間が生じ、気密性が低下しますので、断熱性に大きく影響します。

そこで今回は、玄関ドアの種類ごとの規格サイズと、正確な寸法の測り方のコツをプロが徹底解説します。

採寸後の図面の実例も掲載しますので、正確な採寸の参考にしてくださいね。

玄関ドアの一般的なサイズ

玄関ドアの枠タイプ

玄関ドアには高さと幅の基準があります。高さはランマの有無によって変わり、幅は開閉タイプによって変わります。

玄関ドアの高さ

日本の住宅に玄関ドアが使われるようになった明治時代には、引き戸と同じような高さで、現在のドアより低めでした。襖など、家の中の出入り口の高さに合わせていたため、180センチ程度が一般的でした。

その後、洋風な造りの家が増えたことや、日本人の平均的な身長が高くなったことに伴って、1970年代から、玄関ドアの高さは徐々に高くなってきました。現在では、高級感が出ることから200cm240cmサイズの玄関ドアが多くの人に好まれています。リフォームの際に、ランマを無くし、ドア本体を高くするケースも多くあります。

玄関ドアの幅

玄関ドアの幅は、開閉のタイプによって変わります。最も幅が狭いタイプは片開きドア、その次が親子ドア、または片袖FIXドア、最も幅が広いタイプは両開きドア、両袖FIXドア、袖付き親子ドアです。

日本の住宅では、もともと引き戸が使われていたことを考えると、同じ幅が確保できるのは、両開きドアです。4枚建ての引き戸なら、両開きドア2つ分です。それと比較すると、両開きドアを備えられる玄関は少なく、現代ではドアの幅は狭くなっています。

マンションやアパートでは、片開きドアが多く、戸建て住宅の多くは親子ドア、または片袖FIXドアです。具体的な玄関ドアの幅は780mm1690mmです。新築用玄関ドアで人気の高いYKKAP の断熱玄関ドア ヴェナートの幅は、922mm1690mmですが、リフォーム用の玄関ドアには、もっと幅の狭いタイプも用意されています。

■ 玄関引き戸のリフォームの際には、玄関引き戸から玄関引き戸に交換する以外に、玄関引き戸から玄関ドアに交換する方法があります。玄関ドアから引き戸にする場合には、間口以上に玄関ドアの幅を広げられないので、玄関ドアのタイプに制限がありますが、引き戸から玄関ドアへの交換は、自由度が高いという良さがあります。

 

>>>関連コラム 玄関引き戸の交換は引き戸にも玄関ドアにもできるの?

 

玄関ドアサイズに関わる開き方タイプの選び方

玄関ドアリフォームの際には、現在のドアの幅と高さと同じであれば、カバー工法という手軽な工事でドアの交換ができます。現在のドアの枠より大きくしたい場合には、壁を壊さなくてはならないので、大掛かりな工事になり、工事費も嵩んでしまいます。

ただ、カバー工法では玄関ドアの高さや幅を絶対に変えられないという訳ではありません。カバー工法でも、玄関ドアの高さや幅を変えられるケースがあります。

片開きドア

施工前
施工後

YKKAPドアリモ玄関ドアN05(片開ランマ無)

片開きドアは残念ながら幅を変更できません。ただし、ランマ付きのドアをランマ無しのドアに変えて、玄関ドア本体を高くすることはできます。ランマを無くすと、玄関内が暗くなってしまうという玄関も少なくありません。そのような場合には、ドア本体に採光窓のついたタイプを選ぶことで、玄関内に陽射しの明るさを採り入れられます。

片袖FIXドア

施工前の玄関ドア
YKKAPドアリモ玄関ドアN05親子ランマ無

YKKAPドアリモ玄関ドアN05親子ランマ無


片袖FIXドアは、開閉できる部分はドア本体だけです。その為、実際には片開きドアと同じだけの通行の幅しかありません。しかし、交換の際に親子ドアに変更すると、大型の家具や家電の搬入時には、通行の幅を広げられます。

親子ドア

施工前の玄関ドア2
YKKAPドアリモ玄関ドア E09T

YKKAPドアリモ玄関ドア E09T

親子ドアは、親扉と子扉がセットになっている玄関ドアです。通常は子扉をロックしておき、必要な時だけ両方の扉を開放することで、通行の幅が広がります。

片袖FIXドア・親子ドア共通 ドアの幅について

玄関ドアを交換する際に、袖や子扉と親扉の幅の割合を調整して、親扉の幅を広げることができます。一人だけで通行する場合には、60センチあれば足りますが、窮屈に感じます。その為、親扉の幅を80cm程度にすると、ベビーカーを押していたり、大きな荷物を持っていたりしても、楽に出入りができます。

さらに、バリアフリーにしたい場合には、80cmよりも広くする必要があります。車椅子には規格サイズがあり、手動式は63cm、電動式は70cmです。80cmでも通れないことはありませんが、窮屈に感じます。また、介助する人と一緒に通行する際にも大変です。袖や子扉の幅をギリギリまで狭くして、親扉の幅を広げると、楽に通行できます。

予算に余裕があれば、親子ドアの方が袖付きFIXドアより、通行の幅を広げられるので、使い勝手がより良くなります。

両開きドア

片開きドア2枚分の幅を持つドアです。通常は片方の扉だけを開閉し、大型の荷物を搬入するような時には、両扉を開放して通行の幅を広げます。

両袖FIXドア

玄関枠に2枚建ての引き戸と同じだけの間口があるのに、通行の幅は片開きドアと同じ通行の幅のドアです。左右の袖からたっぷりの光を採り込める良さはありますが、通行の自由度は高くありません。ドアの幅を広げたい場合には、両開きドア、または袖付き親子ドアに変更するという選択肢があります。

袖付き親子ドア

片袖と親子ドアがセットになっている新しいタイプの玄関ドアです。このドアの優れている点は、両開きドアより親扉の幅を広げられること、袖から光を採り込めること、大型の荷物を搬入する際には、子扉を開放できることです。親子ドアや袖付きFIXドアより玄関枠の幅が広いので、親扉の幅を広くする自由度が高いことも魅力です。

片袖FIXドア・親子ドア共通・袖付き親子ドア共通

親扉の幅を広げる際には、玄関ドアと家全体の外観とのバランスにも配慮する必要があります。また、ランマを無くして背の高い玄関ドアにする場合の親扉の幅と、ランマ付きの場合の親扉の幅では、同じ幅であっても見た目のバランスの良さが変わります。通行しやすい幅と、見た目のバランス、玄関ドアの高さに考慮して幅を決めていくことが大切です。

YKKAP玄関ドア(リフォーム用)の具体的なサイズ

ykk玄関ドアのサイズ

■ 玄関ドアは、多くのメーカーが開発・販売しています。

名前を聞いたことはある…と多くの人が思い当たるリクシルや三協アルミなどの他に、樹脂サッシや木製サッシ、スチールサッシのメーカーも含めると、大手メーカーだけでも10社近くあります。それぞれのメーカーが、優良な玄関ドアを開発・販売していますが、その中で、最も人気がある玄関ドアが、YKKAPの 玄関ドアです。

多くの人がYKKAPの 玄関ドアを選ぶ理由はどこにあるのでしょうか?

 

>>>関連コラム YKKAP 玄関ドアの鍵をスマートキーにする場合の価格は?

 

玄関ドアのサイズの測り方

玄関ドアを採寸するメジャー

玄関ドアの交換リフォームをする際に、ドアの選定や見積もりの為に発注・交換業者にサイズを伝える際の正確な測り方を確認しておきましょう。

準備しておきたいものは、スケール(巻尺)、ペン(できれば消せるボールペン)、ノートです。

玄関ドアの採寸後の図面

玄関ドアの交換の際は、玄関ドアの交換だから玄関ドアの高さと幅を測ると思われがちなのですが、玄関ドアだけのサイズではなく、ランマや袖、子扉を含めた玄関の枠のサイズを測る必要があります。つまり、玄関枠の内部すべてを測るということです。

直接ドアの幅や高さに関係がないと思われる部分も採寸しておくと、交換時に業者から最適な交換方法などのアドバイスが受けられるのでおすすめです。

玄関枠内に収まるドアは「カバー工法」で簡単に交換できますので、ご自宅の今の玄関ドアのサイズと同じものに交換するだけではなく、玄関のサイズによっては、じつはさまざまなタイプのドアに交換できる可能性があるのです。

カバー工法について

カバー工法は、現在の玄関の枠の上に、新しい枠を取り付け、その枠に新しい玄関ドアを取り付ける工事です。その為、玄関ドア本体のサイズより、全体のサイズが重要なのです。

ドアリモ カバー工法

YKKAP 玄関ドアの教科書 壁を壊さない「カバー工法」

玄関ドアの正確なサイズ採寸はプロにお任せください

玄関ドアのサイズを採寸する部位の名称

玄関ドアはオーダーメイド商品です。外観に調和するデザインや、玄関内の環境を快適にする機能性など、理想の玄関ドアに必要なことを全て盛り込めます。ただ、オーダーに必要な情報はサイズやデザインだけではありません。

玄関ドアの交換時には、門からの動線や間取りとの関係に合わせて、開き勝手を左右逆にしたり、通行の幅を拡げる為に袖付きドアや親子ドアの扉の幅を調整したり、ランマをなくしたりつけたりすることもできます。

これらのことを間違いなくする為には、正確な採寸が必要です。玄関ドアのサイズが、間口より少しでも大きければ取り付けができず、小さければ、気密性が低下する恐れがあります。また、築年数が長い住宅では、住宅自体の重みや地震の揺れからの影響の蓄積で、歪みが生じていることが少なくありません。

このような場合、玄関ドアの枠が圧迫されて、枠の上部に左右差が発生していることがあり、玄関ドアの開閉がし難い、鍵が回らないというような状況を生み出します。玄関ドア交換の際に、歪みが出ている玄関枠を調整しなければ、玄関ドアと玄関枠の間に隙間が生まれてしまい、気密性が低下してしまいます。

せっかく断熱性の高いドアに交換しても、隙間から熱が出入りしてしまえば、断熱ドアの効果が半減してしまうでしょう。その為、通り一遍の採寸ではなく、歪みによる玄関枠のサイズの変化に対応する丁寧な採寸をする必要があります。

満足度の高い玄関ドアの交換リフォームには、正確な採寸が必須です。

玄関ドア交換リフォーム専門業者のプロが現地で採寸した実際の図面や手順などの実例はこちらのブログを参考にしてください。

>>>窓助ブログ ドアリモの現場調査とは

>>>関連コラム 新潟の玄関ドア交換リフォームはどこに頼む?

 

新潟の玄関ドア交換リフォームは、地域No.1専門店の窓屋窓助にご相談ください

窓屋窓助は玄関ドア・窓のリフォームで新潟の暮らしを快適にするお手伝いをします

私達は、玄関ドア・玄関引き戸・勝手口ドア・窓の交換やリフォームを通じて、地域の皆様の夢や暮らしに貢献させていただきたいと願っています。

そして、地域No.1リフォーム専門店ならではの自信と誇りを持って、優良な工事と価格で玄関ドア交換を承っております。

玄関ドアの交換では、現在玄関に発生している問題を解決することが第一の目的ですが、工事の正確さやサービスの良さ、費用もリフォームの成功・失敗に繋がります。

気持ち良く玄関ドアの工事が完了し、結果も満足と思っていただけるリフォームにする為の最適なプランを提案させていただきます。何時でもお気軽にご相談ください。

窓屋窓助とは?

玄関ドア商品の検索
お問い合わせへのリンク

窓屋窓助では標準価格に加えてお値引きなどが効くキャンペーンも月替わりで行っております。ぜひご利用ください。  

監修者情報

窓屋窓助編集部

窓屋窓助編集部

窓屋窓助では、「価格だけ」「デザインだけ」のプランではなく、お施主様のお悩み・ご希望から、その後の暮らしを大切に考え、その人にとって最高の“窓・玄関・エクステリアリフォーム”を完成させて頂きます。

詳しいプロフィールはこちら