【新潟の家づくり】窓選びは断熱と遮熱がおすすめ
新潟には豪雪地帯が多くあり冬の寒さが厳しい地域です。また、夏には関東地方と変わらないくらいに気温が上昇します。その為新潟での快適な暮らしには、住宅の高い断熱性が求められます。
断熱性を高める家づくりでは、壁や床の断熱施工と併せて窓選びが重要なポイントです。そして窓の断熱性は新築時でなくてもリフォームで向上させることができます。
Contents
窓選びと暮らしやすさの関係
窓は家の中の室温調整のしやすさ、日当たり、風通し、プライバシー確保といった暮らしやすさに直結することに、大きな影響を与えます。その為、窓選びは地域の気候、窓まわりと敷地周辺の環境、間取り、家族のライフスタイルに合わせて計画する必要があります。
室温調整のしやすさ、風通し、プライバシー確保に関しては、新築時以外でも、窓交換や内窓設置などのリフォームで手軽に解決できます。リフォームは、解決したい窓の問題や窓と窓まわりの状況、予算に合わせて、窓交換、内窓設置(二重窓)ガラス交換の中から最適な方法が選べます。一方、陽当たりに関しては窓の増設や間取り変更など、大掛かりなリフォームが必要です。
窓が断熱性を高める
住宅の断熱性を高める為に、新築時には屋根、壁、床、基礎に断熱施工をします。それと同時に必要なことが、窓と、外部との出入口である玄関ドアや勝手口の断熱性です。家の中に出入りする熱のうち、開口部を通る熱は他の部分を通る熱よりはるかに多いからです。
断熱のポイント
省エネ住宅の基本は、住宅全体で外気に接している部分(床・外壁・天井又は屋根)を、断熱材で隙間なくすっぽりと包み込むことです。
開口部の断熱
住宅の断熱で重要なのが、開口部の断熱性能を高めることです。なかでも窓は、熱の出入りが大きいので、断熱上の重要なポイントとなります。
冬の暖房時に、室内から逃げ出す熱の約6割が窓などの開口部からで、夏の冷房時に、室外から侵入する熱の約7割は窓などの開口部からです。
引用:経済産業省 資源エネルギー庁 家庭向け省エネ関連情報 省エネ住宅
ただ、どの程度の断熱性が必要なのかということは、地域によって変わってきます。その為、国は地域によって求められる断熱性をわかりやすくする為、省エネ基準区分を設けています。
省エネ基準地域区分とは、地域の気候の違いによって全国を8つの地域に区分し、1~8の数字をつけたものです。そして、それぞれの地域区分に対して、必要な断熱等級を定めています。
詳しくはこちらからご覧いただけます。
国土交通省:国土交通省地域区分新旧表
地域区分では、北海道は1~3地域、鹿児島県には6~8地域に指定された市町村があり、沖縄ではすべての市町村が8地域に指定されています。そして新潟県には、4地域と5地域に指定された地域があります。
1地域に求められる外皮平均熱貫流率 UA (W/㎡K)は0.46 、7地域には0.87、沖縄には指定がありません。
新潟県に求められる外皮平均熱貫流率 UA (W/㎡K)は4地域では0.75、5地域では0.87です。北海道や青森ほどの断熱性は必要ありませんが、関東以南の地域よりは断熱性を高める必要があります。
確かに、新潟県の中でも、新潟市のように雪が少なく、時期によっては平均気温が東京と大きく変わらない地域もあります。一方、内陸部や山間部の中には特別豪雪地帯に指定されている地域があるほど、寒さが厳しくなる地域もあります。そのような地域では、冬に暖かい環境を調える為のより高い断熱性が必要です。
新潟県の気象の特徴
年平均気温は山沿いでは11~13℃、海岸・平野部では13~14℃となっています。
また、相対的に上越で高く、下越で低くなっています。冬季になると、日本の西方の大陸に高気圧、日本の東方海上には低気圧といった「西高東低」の冬型の気圧配置となって日本海側では曇りや雨または雪の日が多くなります。
県内の年最深積雪の平年値でみると、海岸部で100cm未満、上中越の平野部で100~150cm、山沿いでは200~250cmとなっています。
新潟県の中でも地域ごとに気温や降雪量の違いがある為、それぞれの地域の気象の特徴に合わせた家づくり、窓選びをする必要があります。ただ、新築時に十分な対策をしていても、暮らしているうちには、断熱に関わる問題が出てくることがあります。
「新築時には十分な断熱対策をしたはずなのに暖房の費用が嵩む」
「複層ガラスにしてあるのに窓に結露ができる」
このような問題は窓の断熱性、気密性を見直すことで解決できるケースが非常に多くあります。窓の断熱は「窓ガラスの種類とサッシの素材」によって性能の高さが変わるからです。そして、断熱性が低いほど、窓の内側と外側の温度差が大きくなり、結露が発生します。
窓の断熱性能は、ガラスとサッシの組み合わせにより決まります。サッシを木やプラスチックを使った断熱サッシにしたうえで、ペアガラスを入れることが理想ですが、ガラスをペアガラスとするだけでも大きな効果があります。
引用:経済産業省 資源エネルギー庁 家庭向け省エネ関連情報 省エネ住宅
寒さや結露の問題がある場合には、現在使われている窓を見直すことをおすすめします。
窓で夏の室温上昇を抑えられる
新潟は冬になると冷え込みますが、夏には東京と変わらない気温の日が続く期間もあります。
このような時期に冷房の効率を上げ、少ないエネルギーで快適な涼しさを得る為には、窓の遮熱性能が役立ちます。断熱窓に使われるLow-E複層ガラスの中には、遮熱の働きもするガラスがあります。
このガラスを使った窓では、室内に入り込む太陽熱を60%、紫外線を70%以上カットし、夏の室温上昇を抑えます。もちろん、日射遮蔽にはスダレやアウターシェードなど、窓の外での日射遮蔽対策も必要ですが、同時に窓ガラスで遮熱することも大いに役立ちます。
窓が風通しの良さを変える
新築時には敷地周辺の環境、隣家や道路との位置関係、間取りなどを考え併せた上で、採光や採風が十分できる位置やサイズの窓を設けます。しかしながら、周辺環境の変化によって、日当たりや風通しが悪くなってしまうことがあります。また、新築時の窓計画が不十分で失敗したと後悔しているケースもあるかもしれません。
陽当たりを良くする為には、間取り変更や窓の増設など大掛かりなリフォームが必要になりますが、風通しの問題は窓を交換するだけで解決できます。地域の風の性質や窓の設けられている方角、間取りによっては、風が壁に沿って逃げてしまうという窓があります。
このような場合、縦すべり出し窓に交換すると、外側にすべりだした窓ガラスに風があたって室内に入ってくるので、風通しの悪さを改善できます。窓の交換に際して、風を採り入れる通風タイプの玄関ドアにすると、風の対流がより促され、家中の換気が良くなります。
窓が室内のプライバシーを維持する
新築時の失敗例として、住宅の密集地では起こりやすい問題のひとつが、プライバシーです。日当たりの為に大きな窓を設けたが、隣家や通りからの視線が気になり、シャッターを下ろしたままになっているというようなケースです。
このような場合、ブラインド入りの窓や、型ガラスの窓にするなどの方法で、プライバシーを確保しやすい環境にすることができます。
窓が静かな部屋にする
外部からの騒音に悩まされている場合には、内窓を設置すると静かな部屋を実現できます。空気の伝わりによる音の出入りは、熱の出入りと同じようにそのほとんどが窓を通ります。
外部からの騒音を解決したい場合には、今ある窓の内側に新たな内窓を設け、二重窓にするという方法が向いています。もともとあった窓と内窓の間の空気層が音の伝わりを緩慢にし、静かな室内を実現します。
窓と暮らしには密接な関係があります。暖かさ涼しさの維持や日当たりと風通しの良さ、静かで外部からの視線を気にせず落ち着いて暮らせる環境にはすべて窓が関わっています。
日当たりの良さなど、手軽なリフォームでは解決できない問題はありますが、それ以外のほとんどの室内環境の問題は、地域の気候の特徴や周辺環境に合わせたガラスやサッシを使った窓で解決できます。
暖房の効率を上げたい、結露をなくしたい、静かで落ち着いた暮らしがしたいなど、暮らしの悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。
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