内窓に鍵のクレセントが干渉して二重窓にできない場合の解決法

内窓に鍵のクレセントが干渉して二重窓にできない場合の解決法

内窓を取り付けて二重窓にしたいけれど鍵を操作するクレセントが干渉するのではないかと疑問に思われることがあると思います。確かに窓枠の奥行が浅い窓に内窓を取り付けようとすると、クレセントが邪魔になるケースは少なくありません。

そのような場合、ふかし枠を使う方法と窓枠の幅を狭くする方法の2つの解決策がありますのでご紹介します。

クレセントが内窓に干渉して二重窓にできないケース

一般的な二重窓

引き違い窓は中央の2枚の戸が重なる部分に、クレセントが取り付けられています。このクレセントには2枚の戸を密着させる働きがあるので、操作しなければ窓が開かないようにする鍵としての役目と、窓の気密性を向上させる働きをします。

クレセントはかけると、暖房の熱を逃げにくくしたり、外部の騒音を室内に侵入しにくくさせたりする働きをします。

普段は気になりませんが内窓を設ける際には、このクレセントが前方に飛び出しているので、干渉することがあります。

もし、窓枠の奥行がクレセントよりも深ければ問題なく内窓の取り付けができるのですが、浅い場合にはクレセントが内窓にあたり邪魔になってしまうのです。

クレセントのサイズも窓枠の奥行も、同じ住宅内であっても同じとは限りませんので、内窓を取り付けたい窓枠の奥行と、クレセントの前方に飛び出ている部分のサイズを測ってみましょう。

クレセントのサイズは、窓枠の室内側からクレセントの飛び出ている部分までの長さです。この長さが内窓の寸法より小さいと、内窓を取り付けられません。この場合、2つの方法で対処できます。

ふかし枠を使って内窓を取り付ける方法

ふかし枠を使って内窓を取り付けた施工事例

こちらの事例を詳しくご覧いただけます。
>>>柏崎市 ふかし枠を使った内窓の設置

ふかし枠と窓枠には内窓を取り付けられるだけの奥行きがない場合に、奥行きを延長する為に取り付ける窓枠と同じような色の部材です。

二重窓のクレセント以外に、ルーバー窓のレバーハンドルが邪魔になる場合にも、ふかし枠が使われます。

内窓を取り付けられる寸法はメーカーと取り付ける内窓の開き方タイプによって異なります。ふかし枠なしでYKKAP内窓プラマードUを例にとって必要な寸法を見てみましょう。

YKKAP内窓プラマードUの取付けに必要な開き方タイプ別奥行き方向の寸法

  • ・ 引違い窓 73mm
  • ・ 内開き窓 73mm
  • ・ FIX窓 53mm

これよりも奥行きが浅い場合にはふかし枠が必要です。また、窓の取り付け位置によってふかし枠のタイプが変わります。

腰高窓や立ち上がりのある掃き出し窓には、上下左右全てをカバーする四方ふかし枠、窓の下部と床がフラットな掃き出し窓には三方ふかし枠が使われます。

そして、ふかし枠には必要な奥行きによって選べるよう複数のサイズが用意されており、YKKAP内窓プラマードUには25mm40mm70mmのふかし枠があります。

ただ、窓枠に劣化で腐朽したり割れたりしている部分があったり、歪みがひどくなっている場合には、内窓を支えるだけの耐力がなくなっていることがあります。

その他に外窓のネジに緩みがあると、そのままではその内側に取り付けた内窓が確実に固定できません。

このような場合には、ふかし枠だけではなくふかし枠を補強する為の部材を取り付ける必要があり、見栄えが悪くなってしまう恐れがあります。

加えて外窓が樹脂製の窓枠や、クロスで覆われている窓枠ケーシング枠の窓枠であった場合には、ふかし枠が取り付けできません。

クロスで覆われている窓枠とは、クロス巻き込み仕上げがされた窓枠で洗練された雰囲気を生み出しますが、ネジが固定できない壁であればふかし枠を取り付けできません。

ケーシング枠とは額縁のように見える窓枠で、L字部分に仕上げ材が組み込まれています。仕上げ材は高級感を醸し出すのですが、同時に固定力を低下させる為、ふかし枠の取り付けには不向きです。

内窓設置について詳しくはこちらからご覧ください。

ふかし枠以外にクレセントの干渉を解決する方法

ふかし枠以外にクレセントの干渉を解決する方法

ふかし枠は違和感のないように、元の窓枠と同じような色調が用意されていますが、ふかし枠のサイズと窓の大きさによっては、窓枠が目立ちすぎると感じることもあります。

ふかし枠に補強用の部材をつけると、インテリアの雰囲気を損なうことがないとは言えません。また、枠の問題でふかし枠を取り付けできないケースもあります。

そのような場合には、窓交換にするという方法もありますが、二重窓にすることで断熱以外に防音を目的としている場合、防音効果が得られなくなってしまいます。

そこでふかし枠を使わずに内窓を設置し二重窓にする為には、内窓を小さくするという方法が挙げられます。

窓枠の左右どちらかに部材を取り付け窓枠の幅を狭くすると、その分内窓の幅を小さくできます。その結果、内窓召し合わせ部の位置が外窓とずれる為、室内側の窓は外窓のクレセントに干渉されず前回できるようになり、外窓のクレセントが操作できるようになります。

クレセント以外の鍵はYKK AP独自の戸先錠

施錠忘れを防ぐ窓の戸先錠

二重窓にすると、室内側から内窓のクレセントと外窓のクレセントが2つあると見た目的にゴチャゴチャするなと感じる場合には、戸先錠の内窓にするという選択肢もあります。

戸先錠とは左右の窓の窓枠側に取り付ける引手のことです。戸先錠の特徴は、中央のクレセントがないので見た目がすっきりすることと、窓を閉じると自動的に施錠されることです。

空き巣狙いで最も多い手口は無締りの窓や玄関ドアからの侵入ですが、戸先錠にすれば窓の鍵のかけ忘れを防ぐ事ができます。

空き巣の侵入手口の割合空き巣の侵入経路の割合

画像出典:警察庁住まいる防犯110番 手口で見る侵入犯罪の脅威

ただ、クレセントの2枚の引き戸を密着させ気密性を高めるという働きはなくなってしまいます。その為、防音目的で二重窓にしたいという場合の内窓には、従来のクレセントがおすすめです。

防音性を高めたい場合におすすめの内窓プラスト

防音性の高い窓の室内で安眠する子ども

防音が目的で二重窓にする場合の内窓選びは、解決したい騒音レベルに合わせてする必要があります。

隣家のエアコンの室外機や車を出し入れする際のエンジン音など、日常的な生活音であれば、一般的な内窓を取り付けて二重窓にすれば十分に目的を果たせます。外窓と内窓の間の空気層が音の出入りを緩慢にしてくれるからです。

一方、線路や幹線道路、商業施設などからの高いレベルの騒音には、極めて高い気密性のある内窓が求められます。窓枠と窓の間に隙間を作らないセミオーダータイプの内窓です。

木造住宅では経年劣化によって窓枠が歪んでいることが多いので、窓と窓枠の間に隙間が生じています。このような窓枠に対して隙間を生まない内窓にする為、個々の窓に合わせて採寸した上で製作されます。

また、ガラスの厚さによって防音効果の高さが変わるので、騒音のレベルに合わせた厚みのガラスを選べることも防音性を高められる要素のひとつです。

本気の防音・断熱/内窓PLAST(プラスト)について詳しくはこちらからご覧ください。

内窓のメリットデメリット

内窓の断熱と結露軽減の効果

内窓の最も大きなメリットは、断熱と同時に防音ができることです。断熱化された窓は結露も軽減するので、3つの効果が得られます。

さらに、窓が二重になることによって空き巣狙いに狙われにくくなるという犯罪抑止効果もあります。ガラスを二重に破壊し鍵を2つ壊さなくてはならず、犯行に時間がかかる為、空き巣に倦厭される可能性が高いからです。

ただ、使用する側も2重に鍵を施解錠しなくてはならないというデメリットがあります。また、窓と窓の間の掃除に手間がかかります。

快適さと省エネが手に入るのと引き換えにちょっとした手間が増えることが負担になる人も、寒い方が嫌だと思う人もいらっしゃいます。内窓のデメリットが気になる場合には、外窓交換も選択肢に入れて検討してみると良いと思います。

内窓を取り付けたいけれどクレセントの干渉が心配という場合や、外窓交換とどちらが良いか迷っているという場合には、お気軽にご相談ください。

どの方法が良いのか迷われた時にはお気軽にご相談ください。

 

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内窓(二重窓)をはじめとして、窓やガラスの交換などの窓のリフォームでは、断熱性を高めて温熱環境を向上させ快適な家にすると共に、空き巣への不安、結露や騒音など家の中に発生している問題を解決することが第一の目的です。そしてそれと並行して、工事の質やサービスの良さ、費用もリフォームの成功・失敗に繋がります。

 窓屋窓助が叶える窓や玄関ドアのリフォームは、気持ち良く窓のリフォーム工事が完了し、結果も満足と思っていただけるリフォームにしなくては!という想いで取り組んでおります。

補助金を利用したリフォームのお手伝いも致しますので、お気軽にご相談ください。

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監修者情報

窓屋窓助編集部

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