二重窓キットを通販やホームセンターで購入|DIYで手軽に断熱できる内窓の省エネ効果は十分?
二重窓キットは通販やホームセンターで購入できる内窓です。業者に依頼する窓リフォームと比較すると自分でできる分、費用が抑えられると同時に安価な製品もあります。冬は寒く夏は暑いという部屋には断熱内窓が室温調整に役立ち、快適さと省エネ性を同時に実現します。
簡易内窓である二重窓キットで十分な効果が得られるのか考えていきましょう。
Contents
二重窓キット・内窓キット・簡易内窓の種類
二重窓キット、内窓キット、簡易内窓など様々な呼び方がありますが、通販やホームセンターで購入できる内窓のセットにはおもに2種類あります。
DIYで取り付ける二重窓キット・内窓キット・簡易内窓
DIY用の内窓キットは軽く取り付け工事がしやすい内窓です。内窓とレールなどの専用部材、両面テープ、金鋸、タッピングネジなど取り付けに必要な用品がすべてセットになっています。
多くのホームセンターやネットで販売されているエコな簡易内窓は、プラスチック素材や加工器具などの製造を手掛けているアクリサンデー社の製品です。
レールやフレームは硬質塩化ビニール、窓面材にはポリカーボネートが使われている為、軽量です。
基本寸法の二重窓キットを購入して、窓枠に合わせてカットする、またはカットオーダーサービスを利用して、窓枠に合うサイズの内窓にします。カットオーダーサービスは購入時に通販でもホームセンターでも受けられます。
基本のサイズはSサイズ幅900mm×高さ900mm以内窓用、Mサイズ幅1800mm×高さ900mm以内窓用、Lサイズ幅1800mm×高さ1400mm以内窓用、LLサイズ幅1800mm×高さ1800mm以内窓用、ロングサイズ幅2100mm×高さ2200mm以内窓用の5種類です。
SからLLサイズまでは腰高窓や小窓、ロングサイズは掃き出し窓に使えます。御自宅の窓枠の内寸に合わせて最適なサイズを選び、さらにカットして取り付けます。
内寸の際の注意点
内窓設置の際には、高さと幅以外に奥行きも測ります。窓枠の奥行はクレセントを動かせる幅+30mm以上必要です。
業者に依頼する二重窓キット・内窓キット
通販やホームセンターで購入できる内窓には、YKK APプラマードUやリクシルインプラスなどの本格的な内窓もあります。こちらはDIYではなく、施工とセットで販売されています。
フレームには樹脂、ガラスには複層ガラス、Low-E複層ガラスが使われている為、重量があり、DIYでの取り付けは難しいです。施工業者に見積り依頼をすると、窓枠のサイズなどを測った上で工事費込みの金額が提示されます。
簡易内窓と本格的な内窓の違い
二重窓キットには簡易内窓と本格的な内窓がありますが、工事の方法や二重窓効果、価格に違いがあります。
工事の方法
簡易内窓は軽いので粘着テープで取り付けができます。賃貸住宅で退去時に原状復帰しなくてはならない場合、手軽に撤去出来ます。
一方、本格的な内窓は窓枠の中に内窓用の枠とレールをネジで取り付けます。ガラスとサッシの重さを支えることと、内窓を外窓の枠に密着させ隙間を作らない為です。
外窓の開き方タイプの種類
簡易内窓は、今ある窓が引き違い窓でなければ取り付けはできません。また取り付ける内窓の開き方タイプも引き違い窓だけです。
一方、本格的な内窓の場合、ルーバー窓やすべり出し窓には、内開きの内窓を取り付けられます。ルーバー窓はジャロジー窓とも呼ばれる窓です。ブラインドのような形状で、常時換気をしておきたい洗面所やトイレに使われています。
すべり出し窓は外側に向かって開く窓で、リビングや洗面所などいろいろな場所に使われています。
これらの窓は幅が狭いことが多く、引き違い窓を取り付けできません。幅が狭いジャロジー窓やすべり出し窓には、内開き窓を取り付けます。
ルーバー窓・ジャロジー窓への内窓設置についてはこちらのコラムから詳しくご覧いただけます。
>>>ルーバー窓・ジャロジー窓は断熱窓への交換や内窓設置で寒さ対策!かんたんマドリモの施工事例と費用を紹介
幅の広い引き違い窓は、偏心2枚建てや3枚建てに変更することもできます。偏心2枚建ては左右の幅が異なる引き違い窓で、庭の景観が採り込みやすくなる特徴があります。
窓枠の奥行への対処法
簡易内窓は窓枠の奥行が、クレセントの出っ張りから測って30mm以上ないと取り付けができません。一方、本格的内窓は窓枠の奥行が不足している場合には、ふかし枠という部材を使って不足分を補います。
ふかし枠は窓枠の奥行の不足している長さに合わせて、複数の種類が用意されていますので、クレセントが操作できなくなったり、内窓が滑落したりするようなことはおこりません。
ふかし枠を使わない場合には、上図のように横に補強用部材を取り付けて内窓のサイズを小さくし、クレセントを動かせるようにするケースもあります。
詳しくはこちらのコラムからご覧いただけます。
>>>内窓に鍵のクレセントが干渉して二重窓にできない場合の解決法
省エネ性の高さ
内窓の断熱性を高める要素は内窓自体の断熱性と気密性です。同じ高さの断熱性を備えた内窓であっても、取り付け方と内窓の構造によって気密性の高さが変わります。
窓枠への密着度が高いほど隙間が少なくなるので、断熱性の高さが活かされます。気密性が高いほど断熱効果が上がり省エネ性も高まるのです。
一方、隙間があれば高い断熱効果は得られず、省エネできる割合も限られてきます。
また、引き違い窓の場合には内窓の構造も重要です。レールとサッシの間やサッシとサッシの間の隙間風を防ぐ構造の内窓は、気密性が高いので隙間風によって断熱性の高さが損なわれることがありません。
窓枠に内窓を密着させる施工には優れた工事技術が求められます。本格的な内窓は専門の業者が工事をするので気密性が高く仕上がりますが、DIYでの内窓取り付けでは隙間なく密着させることは難しいです。
防音効果の高さ
気密性の高さは防音性にも大きく影響します。気密性が低い内窓でもある程度の生活騒音は防げますが、睡眠を脅かされるほどの騒音には、気密性の高い内窓でなければ十分な効果が発揮されません。
本格的な内窓の中でも騒音にお悩みの場合には、特に気密性の高さを備えた内窓が必要です。
インテリアへの影響
簡易内窓にはガラスが使われていません。ガラスの代わりにポリカーボネートが使われています。ポリカーボネートは、身近なところではカーポートの屋根などに使われている素材です。
インテリアへの好みにもよりますが、見た目がガラスとは異なります。トイレや洗面所ならそれほど気にならないと思いますが、リビングの窓に取り付けると部屋の雰囲気が変わり、気になるかもしれません。
本格的な内窓にはインテリアに合わせて選べるサッシ色とガラスの種類が揃っています。こちらから詳しくご覧いただけます。
>>>内窓(二重窓)の色の選び方|サッシとガラスのカラーバリエーションを解説
持ち家なら本格的な内窓がおすすめ
賃貸住宅にお住まいで、退去時には原状復帰しなくてはならない場合には、簡易内窓が最適です。
一方、ご家族が所有する戸建て住宅であれば、今後何十年も住まわれる家ですので、快適効果と省エネ効果が高く、強い耐久性を備えた本格的な内窓をおすすめします。
価格とリフォーム費用
簡易内窓の製品価格は1万円~2万円で、DIYなら工事費もかかりません。
本格的な内窓はガラスの種類によって製品価格が変わり、取り付け工事費もかかります。複層ガラスの腰高窓なら7~9万円、掃き出し窓なら11~13万円です。
新潟エリアでのYKKAPマドリモ内窓プラマードU引き違い窓設置にかかる工事費込み価格帯
ガラスの種類 | 腰高窓 | 掃き出し窓 |
複層ガラス | 約7万円~9万円 | 約11万円~13万円 |
Low-E複層ガラス | 約8万円~10万円 | 約13万円~15万円 |
防犯合わせ複層ガラス | 約14万5000円~16万円 | 約21万5000円~23万円 |
本格的な内窓で得られる二重窓効果
本格的な内窓は簡易内窓より費用がかさみますが高い効果を得られます。
季節や間取り、地域の気候に合わせた室温調整がしやすい
二重窓は外窓と内窓の間の空気層が、熱と音の出入りを抑える働きをすることから、断熱と防音の効果を得られます。
本格的内窓は、地域の気候や間取りに合わせて、冷え込む部屋には真空ガラス、夏に室温が上昇する部屋にはLow-E複層ガラス遮熱タイプ、温暖な地域では複層ガラスというようにガラスの選び方で室内環境に最適な内窓を取り付けられます。
YKK APプラマードUについて詳しくはこちらからご覧いただけます。
大きな騒音を防げる
線路や幹線道路に面した部屋であっても、気密性の高い内窓を取り付ければ、静かな暮らしが実現します。
二重窓の防音に関してこちらのコラムで詳しくご覧いただけます。
>>>二重窓でもうるさい理由|内窓の防音効果を上げて騒音対策するリフォームのポイント
内窓をつけたのに静かにならなかった…という方は、ぜひこちらをご覧ください。
侵入窃盗のリスクが抑えられる
二重窓には犯罪抑止効果があります。その理由は侵入窃盗をする際、ガラスと鍵を二重に破壊しなくてはならないからです。外から見ても二重窓であることはわかる為、時間がかかることを嫌う犯罪者からは避けられる傾向にあります。
ただし、この効果は本格的な内窓でしか得られません。簡易内窓には鍵がついていない上に、粘着テープで貼り付けられている為、外窓を開ければ簡単に取り外せるからです。
クレセントがついているかどうかは外から見てもわかるので、犯罪抑止効果は働かず、侵入窃盗の標的になるリスクがあります。
二重窓の施工は専門店に依頼するとお得
YKK APプラマードUやリクシルインプラスは、通販やホームセンターでも購入できます。この際、取り付け工事もセットになっています。そしてこの取り付け工事は下請け業者が行います。
ホームセンターで二重窓キットを購入する際、工事は〇〇さんにお願いしますと職人を選ぶことはできません。また、内窓設置工事で気密性を高める為に非常に重要な現地調査に来るスタッフと、実際に工事をする職人との間のコミュニケーションがどの程度、密にされているかも不明です。
一方、窓の専門店であれば、自社のスタッフが受付から見積もり、現地調査、取り付け工事、アフターサービスまですべて一貫して行います。その結果、現地調査時に話した内容が、漏れなく工事をする職人に伝わり、窓の悩みを解決する施工がされるので、ご自宅に最適な仕上がりの内窓が約束されます。
また、中間マージンが発生しないことと、窓の製品価格がホームセンターより抑えられていることから、内窓の取り付け費用全体が抑えられます。ホームセンターは全国展開だから、窓の取引量は窓の専門店より多いと思われる方が多いと思いますが専門店の方が多いのです。
ホームセンターのリフォームは浅く広く行われているので、窓だけの取引量はそれほど多くありません。二重窓キットのうち、簡易内窓を購入する人は多くても、本格的な内窓設置は専門店に依頼するケースが多いからです。
寒さ、暑さ、騒音でお困りの際にはお気軽にご相談ください。窓のリフォームで解決できることが多いです。また、窓の断熱リフォームには国の補助金を利用できますので、補助金申請のお手伝いもさせていただきます。
>>>窓助ニュース 先進的窓リノベ2025事業 現地調査・見積予約を開始しました!
断熱改修を支援する先進的窓リノベ2025事業についてはこちらから詳しくご覧いただけます。
>>>2025年二重窓(内窓)リフォーム補助金最新情報|先進的窓リノベ事業の継続が決定!
>>>環境省 断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業(先進的窓リノベ2025事業)について
こちらにご自宅の窓のサイズをご記入いただくと、ご希望のガラスの種類別に詳しい費用をご確認いただけます。
断熱と省エネ、耐久性が高い二重窓にするなら新潟NO.1 窓屋窓助へ
窓屋窓助は、窓のリフォーム、玄関ドアや引き戸の交換、ガレージシャッター設置などを通じて、新潟県(新潟市・長岡市・上越市など県内全域)の地域の皆様の夢や暮らしに貢献させていただきたいと願っています。
窓のリフォームでは、断熱性を高めて温熱環境を向上させ快適な家にすると共に、空き巣への不安、結露など窓に発生している問題を解決することが第一の目的です。
そしてそれと並行して、工事の質やサービスの良さ、費用もリフォームの成功・失敗に繋がります。
私達は、気持ち良く窓のリフォーム工事が完了し、結果も満足と思っていただけるリフォームにしなくては!という想いでスタッフが一丸となって取り組んでおります。
補助金を利用したリフォームのお手伝いも致しますので、お気軽にご相談ください。

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