マンションの玄関ドア交換で得られる効果
分譲マンションであったとしても、ほとんどのマンションでは、管理組合の規約によって、マンションの居住者が個人で玄関ドアを交換することはできません。ただ、築年数が長くなったマンションでは、玄関ドアも経年劣化し、防犯性が低下したり、不具合が起きて使い難くなったりします。そのような玄関ドアはカバー工法で簡単に交換できます。
築年数の長くなったマンションの玄関ドアに発生する問題
マンションにはおよそ12年周期でマンションの劣化を防ぐ為に大規模修繕が行われます。その内容は、外壁補修や屋上防水、バルコニーや非常階段の防水補習や塗装など、個人ではできない内容の修繕です。それ以外の共用部分に関しては、適切な時期に管理組合の決定によって修繕が行われます。大規模改修では、玄関ドアや窓が含まれることは多くはありません。
ところが、マンションに住んでいる人の悩みの多くに、部屋が寒い、外からの騒音に悩まされるということが挙げられています。このような困りごとが発生した時に、持ち家である戸建て住宅であれば、住人が玄関や窓の交換をして、問題を解決できます。一方、マンションの場合、玄関や窓は共用部分に含まれるので、個人では交換できません。
個人では修繕できない外壁や屋上と違い、玄関ドアや窓は大規模修繕には含まれないことが多いので、それ意外のタイミングで玄関ドアや窓の改修をすることがあります。大規模修繕はマンションの寿命を長くし、資産価値や安全性を維持する為の大切な修繕ですが、玄関や窓の修繕は住民の暮らしの快適性に大きく関わる修繕です。具体的には、築年数の長くなったマンションの玄関ドアにはどのような問題が発生するのでしょうか？
防犯性が低下する
マンションは個人の玄関に行きつく前に、マンション自体のエントランスに高い防犯性能が備えられてはいます。ただ、個々の玄関のドアの防犯性も重要です。築年数の長くなったマンションでは、最新のピッキングへの対策がされていない鍵であることが多く、その場合には防犯性が低下しています。
地震で開かなくなる恐れがある
過去の大地震では、地震の揺れで玄関の枠や玄関ドアに歪みが生じて、ドアが開かなくなるというという事故が起きています。高層階の場合、ドアが開かなくなると住人には逃げ場がなくなってしまいます。
見た目からのイメージが損なわれる
マンションの玄関ドアは通りからの視線に入ります。ずらっと並んだ玄関ドアが揃って褪色している、傷や汚れが目立つというような状態であれば、マンション全体のイメージを損ないます。
寒さと結露が発生する
築年数の古い玄関ドアの中には断熱性のない玄関ドアや窓があります。断熱性のない玄関ドアや窓が使われているマンションの部屋は、冷気が侵入するので、暖房の効率が低下します。
また、結露が発生しカビが生えやすいという問題も発生します。結露対策には換気が必要ですが、同時に断熱性の高さも重要なポイントです。
マンションの玄関ドアを交換すると得られること
防犯性を高められる、利便性が向上する、資産価値が高くなるなど、様々なメリットがあります。
防犯性を高められる
交換用の玄関ドアには官民合同会議により認められた防犯性能の高い建物部品「防犯建物部品」が使われ、あらゆる侵入強盗の手口への対策が施されています。
「防犯建物部品」とは、「防犯性能の高い建物部品」の普及を促進するために定められている制度です。官民合同会議により認められた防犯性能の高い建物部品にはCPマークが付けられています。
マンションへの侵入強盗は、全体の23,9パーセントを占める戸建て住宅に比べると少ないのですが、3階建て以下の共同住宅と4階建て以上の共同住宅の数を併せると、全体の16％にも及びます。マンションであっても確実な防犯性能を備えておくことは、生活の安全を維持するためには重要なことです。
参考サイト 警察庁 住まいる防犯110番 データで見る侵入犯罪の脅威
参考サイト 公益財団法人 全国防犯協会連合会 「防犯性能の高い建物部品」目録検索システム
鍵
交換用の玄関ドアには、ピッキングなどの手口に対して、最新の防犯対策を施された美和ロック製の鍵が採用されているので、不正開錠されることがありません。鎌デッドボルト錠でこじ開け対策、防犯サムターンでサムターン回し対策もされています。
ドアスコープ
外から取り外される危険のないタイプが採用されています。さらにオプションで覗き見を防止するドアアイカバーをつけられます。
玄関ドアの利便性が向上する
最新の玄関ドアにはスマートキーを導入できます。リモコンやカードで施解錠できるので玄関ドアの利便性が向上します。またオートロックの設定によって施錠忘れを防げる、鍵を失くしてもリモコンやカードの登録をし直せば失くした鍵で玄関を開錠される恐れがないなど、防犯性も向上します。
スマートキーは玄関の使い勝手を大きく向上させます。コラムの内容は戸建て住宅向きですが、スマートキーの利便性はマンションであっても同じ効果が得られます。
コラム スマートキーが使える玄関にしたい
地震で閉じ込められるリスクがなくなる
過去の大地震での被害を受け、新しいマンション用の玄関ドアは対震仕様になっています。枠の変形を吸収できるよう枠とドアの間に空間を設けられています。この空間によって枠の扉への圧迫を軽減するという仕組みです。また、鍵のデッドボルトが揺れによる歪みでロックされないようスライドするようになっています。
換気機能付き玄関ドアを導入できる
玄関ドアは防犯の為、常に閉じてロックしておかなくてはなりません。窓の向きや配置、間取りによっては玄関からの風がなくても、十分に心地よい風が通る場合には問題ありません。一方、風が通りにくい状態にある場合には、家の中の空気が滞ったり、結露によってカビが生えてしまったりします。
マンション用ドアの中には、玄関ドアの下部から風を採り込める換気パネルのついたタイプがあります。このドアに交換すると、玄関ドアをロックしたまま風を通せるので、換気が良くなります。
見た目が良くなり資産価値も向上する
洗練のデザインと豊富なカラーが揃っているので、新しい玄関ドアに交換するとマンション全体のイメージが向上します。同時に玄関ドアの機能性も上がる為、マンションの資産価値が上がります。
暖房の効率が良くなる
玄関からの冷気の侵入がなくなるので、玄関、そして玄関と居室を繋いでいる廊下部分の寒さが解消されます。その結果、暖かいリビングと廊下と玄関との温度差が抑えられ、暖房の効率が良くなります。
マンションは戸建て住宅より暖かいはずなのに、寒いという悩みが聞かれる理由は玄関ドアと窓の断熱性が原因であることが多いです。
玄関ドア交換のチャンスに内窓を設置し、窓の断熱対策ができれば、寒さと結露に対する問題が解決されます。
規約によっては内窓を個人で設けることが許可されているマンションもあります。その場合には手軽に窓のリーフォームをし、騒音、寒さ、結露、紫外線への対策ができます。
マンションの玄関ドア交換が手軽にできるカバー工法
カバー工法は、玄関ドアを取り外した後、残っている玄関ドアの枠の上に、新しい枠と新しい玄関ドアを取り付ける工事の方法です。施工時間はおよそ1時間半から2時間です。工事に立ち会う為、何日も仕事を休む必要がありません。
分譲マンションの場合、管理組合での話し合いが決め手となりますが、賃貸マンションを所有している場合には、空き室対策や資産価値の向上に役立ちます。
どちらの場合であっても、最適なプランをご提案させていただきます。マンションの玄関ドア交換を検討される際にはぜひお手伝いさせてください。
窓屋窓助は、窓・玄関・エクステリアリフォーム専門店です。
私達は、窓・玄関・エクステリアのリフォームを通じて、地域の皆様の夢や暮らしに貢献させていただきたいと願っています。窓や玄関での断熱を検討される際には、ぜひご相談ください。お住まいに合わせた最適なプランを提案させていただきます。
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